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おいでまい祝祭2022〜心がつながる街ごとアート〜

2022.08.07

藏本秀彦展 真鍮のドレス brass dress

平安時代に建立された「龍満山天満神社」を包む和庭園に溶け込み、さりげなく存在感を漂わせている独立型神殿「ザ・ムーラン」に瀬戸内アートコレクティブの美術家 藏本秀彦氏の≪ 真鍮のドレス brass dress ≫が展示されます。藏本氏の真鍮で作られたドレス 6 体が纏う、幸せや喜びと共に切なさや悲しみなどの何とも言いようのない表現を感じられる唯一無二の空間となります。

 

開催期間:2022 年8 月7 日(日)- 9 月4日(日)
観覧可能時間:10時00分 – 19時00分
観覧料無料

真鍮のドレス brass dress

人間の記憶や感情というものには輪郭線が無く、常に不明瞭です。FUKUSHIMAのことでさえ記憶から薄らぎ風化しつつあります。その昔、人類は火を手に入れました。はじめは灯りや料理や、暖のために使用していたのでしょう。いつしか外敵を追い払うためにも火を使い始めました。しかし牙を持たない人間は獣から身を守るために仕方がなかったのです。生活が潤うと欲求はより強くなっていきます。多くのものを手に入れるため火は使われ始めました。戦争など領土を広げるためにも使われ多くの人間や動物が死んでいきました。ある時、自分で消すことができない火を見つけてしまった人間は、環境保護の名目としてこの火を正当化しました。福島でもこの火は消せません。消したとしてもこの先、くすぶりは長い間続くでしょう。事故の前の美しい自然は取り戻せません。今もチェルノブイリの赤い森は居住制限がなされておりゴーストタウンになっています。チェルノブイリ発電所はコンクリートで固められ石棺化しています。放射能を中に封じ込めた状態なのでしょう。今、私たちは遠いウクライナのように福島の事故自体を、記憶の石棺に封じ込めようとしています。これはほんの一例です。ここ瀬戸内と福島は海でつながっています。自分でも整理のつかない感情の輪郭線を表現したいと思います。些か作品のテーマとこの場所に違和感を感じるかもしれませんが、個々の幸せや喜びそして悲しみは世界と繋がっていないかといえば、意外にそうでもないのです。

作家 藏本秀彦 略歴

1989筑波大学大学院芸術研究科修了。学生の頃より和歌山版画ビエンナーレ、西武版画大賞展、クラコフ国際版画トリエンナーレ、ブダペスト国際展など版画領域で独自な手法が注目される。

1996「第39回安井賞展」、1998「VOCA’98現代美術の展望―新しい平面の作家たち」など絵画を中心に発表。2016「藏本利彦+藏本秀彦 絵画展~思考の断面、記憶の輪郭」/坂出市民美術館(坂出)、2017「CROSS POINT 交差する視線―20の表現」/香川県立ミュージアム(高松)、2018「高松市美術館コレクション+木村忠太とこぼれる光の中で/高松市美術館(高松)、2021「国讃めと屍」藏本秀彦・水谷一 美術展」/瀬戸内海歴史民俗資料館(高松)など美術館での企画展に参加。コバヤシ画廊、ギャラリー山口などで個展を重ね、県内では丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、あーとらんどギャラリー、佐野画廊、gallery ARTE 、Kinco.hostel+caféなどで個展開催。その他、蝉丸(山海塾)、梅津和時(sax)、岩下徹(ダンス)、高橋芙実(渋さ知らズ)、saginingen(artist)、サイトウ尚登(インド楽器奏者)などコラボレーションも多い。

コレクション
筑波大学、香川県立高松工芸高等学校、町田国際版画美術館、ソウル市美術館、クラコフ美術館、ターナー色彩株式会社、香川県立ミュージアム

交通のご案内

●JR:高松駅下車 → タクシー(約25分)
●ことでん:仏生山駅下車 → タクシー(約5分)
●高速バス:ゆめタウン高松降車 → タクシー(車で約15分)
●高松空港:タクシー(車で約10 分)
●車:瀬戸大橋経由・岡山方面より……瀬戸中央道「坂出JC」経由 → 高松自動車道「高松西IC」から約6km
高知・愛媛方面より…… 高松自動車道「高松西IC」から約6km
淡路島経由・徳島方面より…… 高松自動車道「高松中央IC」から約10km
●駐車場:約300台(無料)

会場のご案内

●会場:ザ・チェルシー「ザ・ムーラン」
本館エントランスよりエレベーターで2Fへお上がり頂き、展示場所までお越しください。
●住所:〒761-1705 香川県高松市香川町川東下1878
●TEL:087-879-3411

「おいでまい祝祭 2022 ~心がつながる街ごとアート~」開催情報

おいでまい祝祭は、「瀬戸内国際芸術祭2019 」の県内連携事業としてスタートました。2022年の今回は、 コロナ禍の今、“芸術が持つストレートな力で、人と人、心と心を繋げていくこと”を目指し、「心がつながる街ごとアート」をテーマに掲げ、『おいでまい祝祭 2022 ~心がつながる街ごとアート~』を高松丸亀町商店街とコミュニティホテル&ホステル「 WeBase 高松」、丸亀町グリーンを中心に、南新町商店街を加え、夏と秋の 2 シーズンに渡り、アート・音楽・食のプログラムをお届けいたします。

 

開催期間:2022 年 8 月 7 日(日)~ 11 月 6 日(日) 全 91 日間
開催場所:高松丸亀町商店街、 丸亀町グリーン 、南新町商店街、 WeBase 高松 、 高松空港 、ザ・チェルシー

公式情報
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